なぜ、同じ飲食店で
1,000円のものから、
3万円のものまで様々なのだろうか？

素材が高ければ、高い値段が取れるのか？
そうではない。

どうも、こだわりがあるかないかのようだ。

我々のビジネスは
どんなものであっても

何か付加価値を付けて、それに見合った対価をいただくもの。
その付加価値をこだわりと言うようだ。

価値を高くすればするほど
特に、中小企業は単価を上げることができるので
利益になりやすい。

しかし、商売は長く続くことが大切で
短期に利益になってもお客様がリピートしなければ潰れてしまう。

だから、こだわり、付加価値は
良いこだわりと、悪いこだわりがある。

その判断基準がとても大切だ。

さて、前述のクイズだが
正しい答えは、検索技術を買うべきだ。

しかし、実際には違った。

これは、1997年インターネット黎明期の実話で
米国エキサイトが、googleを買わないかといわれたときのお話しだ。

その時、エキサイトは、断った。

なぜなら、「とても優れていた」から。

ユーザーがエキサイトのサイトに長く留まれば留まるほど、戻ってくる回数が多ければ多いほど、同社は収益を上げることができた。

したがって、優れた検索技術により
関連性の高い検索結果を表示して、
ユーザーをすぐに他のサイトに送り出してしまうことなど、
エキサイトの視点からするととんでもないことだった。

収益を最大化するためには、
他の検索エンジンの80％程度の力を持った
エンジンを備えておくのがよいと、同社は考えていた。

この判断、この考え方が
その後、倒産する羽目になる。

この時に幹部が
自社の利益ではなく
顧客にとっての価値を考えていたならば、
彼らは違う決断をしていただろう。

つまり
良いこだわり、良い価値とは
ただ唯一、お客様にとってだ。

エキサイトは、自社の利益を最大限することが判断基準であり
お客様の利益の最大化を考えなかった。

お客様の利益の最大化。
これが一つのキーワードになる。

良いこだわりと、悪いこだわりとは、何か？
中小企業にとって、長く続く経営ができるための
こだわるべきポイントを解説します！！